BIOSがディスクを見つける順序
1999/12/05
物理ドライブの順序、もう少し正確に言うと、マザーボードのBIOSが見つける物理ドライブの順序ということで次ぎのようになっている。
- IDEがSCSIより先 ※1
- IDEでは、プライマリチャネルがセカンダリチャネルより先 ※2
- IDEの同じチャネルでは、マスターがスレーブより先 ※2
- SCSIではSCSI
IDが若い方が先 ※3
- SCSIカードが複数ある場合は挿入スロット番号の若い方が先 ※4
- ※1 最近のマザーボードでは、BIOSでIDEとSCSIを逆転させることができるようになっている。「Boot
sequence」などという項目がそれだ。これによって高速なSCSIドライブを購入してIDEとの混在環境にしても、こちらを起動ドライブとすることもできる訳だね。
- ※2 やはりBIOSによっては上記「Boot
sequence」などの項目で起動デバイス等を指定できるものもある。
- ※3 SCSI
BIOSによっては起動IDを指定できるものもある。
- ※4 マザーボードBIOSによってはブートスロットを指定できるものもある。また必ずしも若いIDのスロットが先になるとも限らない。
ただし、これはあくまでマザーボードのBIOSが見つける物理ドライブの順序ということなので、SCSIの場合、SCSIホストアダプタにBIOSが搭載されていて、かつBIOSが有効になっている場合の話だ。SCSI
BIOSが搭載されていないか、あるいは搭載されていても無効になっている場合は、BIOSレベルでHDDを認識できないので、領域の種類に関わらず、すべての領域がIDE
HDDのそれよりも後のドライブレターになる。
またSCSI
BIOSというのは、必ずしもSCSIホストアダプタに搭載されているだけではなく、マザーボードに搭載されている場合もあるので、その場合は注意が必要だ。これはマザーボードにSCSI機能があるもののことを言っているのでなく、BIOSのないSCSIホストアダプタからも起動できるように、SCSI
BIOSだけ搭載したマザーボードがあるということだ。
またUltraATA66/100/133対応のアドオンインターフェースカードがあるが、これらのカードは基本的にマザーボードのBIOSからはSCSIカードと同等に扱われる。
・目次へ